昨日、中之島美術館とやらに、初めて行ってきた。醍醐寺国宝展という催しものである。まあ、俺的にはあまり興味は無かったのだが、妻がチケットを用意していたのだ。
先週末ぐらいから、エアコンのせいで咽をやられ、時たま、ゴホゴホと嫌な咳をしており、ちょっと咳が酷くなったので、一昨日、久々に風邪薬を飲んだ。これが覿面に効いたようで、一旦9時頃起きたのだが、再度、眠り、結局、昼頃まで熟睡してしまったのだ。
ざくっとシャワーを浴び、昼飯を喰ってそそくさと出かける。最初は、天王寺の一心寺さんだ。ここには俺の親父の喉仏を納めてもらっており、年に何回かは、こうして親父に会いに行く。親不孝者の息子だったが、向こうで幸せになっていてくれるよう、目を閉じ、手を合わせて祈る。
そこから、四天王寺前夕陽ヶ丘駅まで歩き、地下鉄に乗って天満橋駅に向かい、そこから京阪に乗って渡辺橋駅で降りる。
駅を出ると滝のような雨が降っており、傘を持っていなかった俺たちは、途方に暮れた。美術館は直ぐそこにあるようだが、この雨の中走り出す勇気が無い。あれこれと思案していると、雨が多少小降りになったようにも見え、えいやっと駅を飛び出した。結果的にこれが功を奏したようで、思ったほど濡れることも無く、美術館に着いた。
初めて館内に入った俺は、美術館らしからぬ近代的な造りに驚いた。まるで、近くにあるシンフォニーホールのようである。
会場入口へ向かう長いエスカレータに乗り、QRチケットを見せて中に入った。
醍醐寺というのは、真言密教の総本山のような寺であり、所謂、秘法というものが、僧侶たちの口伝によって長く継承されてきた。各秘法には、それぞれ専門に特化した僧侶がおり、例えば雨乞いの秘法をもつ僧侶などは、特に重宝されたとの事。また、修験の寺でも有名で、最初は役行者が開山したらしい。
展示物はとても素晴らしく、そばに寄ってじっくりと見ると、息を飲むようであった。
展示物はすべて撮影禁止なのでここに載せられないのが残念であるが、興味のある方は自分の目でじっくりと見られることをお勧めする。
その後、梅田まで歩き、最近オープンしたという、KITTE(キッテ)という、日本郵便の事務所跡に建てられたビルで飯を食おうとした。だが、あまりの人の多さに辟易し、となりのDAIMARUデパートの天ぷら屋で飯を食った。
生ビールも三杯ほどのみ、なかなかの良い気分で堺に帰ったのだ。
コメント