ご感想を頂いた方には、ご了解頂いた上で公開させていただいています。

2024/9/9 C.W様よりとても嬉しいご感想をいただきました。

昨日は、ありがとうございました。『パタパタ』読みましたよ。

【金剛山の鬼】
この役小角の鬼は、父鬼街道の鬼と関係があるのでしょうか?
気になります。

【姉】
美人のお姉様、ご苦労もおありでしょうが、素敵な方なんですね。

【飛鳥路】
乙巳の乱を書かれているのでしたら、その後の大化の改新をした場所が難波の宮なんです。
歴史は繋がっていますね。
本は、全て短編で読みやすかったです。時々、クスッと笑えて面白かったです。ありがとうございました


短いご感想ですが、一話、一話、丁寧に読んで頂いたことが文章からも伺えます。
C.W様は歴女ということで、やはり、そのようなお話が引っかかったのかも知れませんね。
ご感想ありがとうございました。

2024/8/30 N.K様よりとても嬉しいご感想をいただきました。

「作者がパタパタに会っていないことの意味」
―エッセイ「パタパタ」を読んで―
「パタパタに会いたくなった」というのがこのエッセイを読んで最初の感想である。パタパタという名の猫は、いったいどんな野良猫だったのだろうか。

最後の段落から、作者はパタパタに会ったことはないものの、妻をとおしてパタパタの姿や存在をはっきりと感じ取っているとわかる。パタパタは作者にとって妻の世界への扉のような存在だったのではないだろうか。

少しニュアンスは違うかもしれないが、わたしも職場の人のことや友達のこと、彼ら彼女らの特徴や様子を含めた日常の出来事を「まるで子供のように」母親に話す。母親は彼ら彼女らに会ったことはもちろんないが、性格や人間関係をもまるで知り合いかのように詳細に知っているのである。ところが、わたしの話に出てくる彼ら彼女らに、もし母親が実際に会ったとすれば、また違うことを感じるかもしれない。母親が知っているのは、「彼ら彼女ら」ではなく「わたしの世界の中の彼ら彼女ら」だからである。

作者にとってのパタパタも、妻の世界の中の登場人物(人物ではないが、、、)である。実際に会ったことがないのに、作者の中にパタパタが存在することが、作者と妻の繋がりの深さを現わしているとわたしは考える。作者は、パタパタのことを語る妻に対して、時に冷たいような反応を見せるが、きちんと妻の世界に入り、その世界を感じていたのである。

エッセイの終盤に「俺は一度でいいから彼に会い、そのことを聞いてみたかった」とあるが、わたしは、作者とパタパタが会っていないことに意味があると思う。作者がパタパタと実際に会えば、パタパタは妻の世界のものではなく、作者の世界のものになってしまうからだ。作者が会っていないからこそ、妻の話をとおしてのみ会える存在だったからこそ、作者の中に20年以上経ってもパタパタという存在がいるように感じる。パタパタがいったいどんな野良猫だったのか、作者にも読者にもわからない、という点が、このエッセイの深みである。

もうひとつ興味深い点は、冷たい態度だった作者が妻に対して微笑みを見せ、「いっしょに逢いにいこう」とパタパタに対する興味を見せた瞬間に、パタパタが姿を見せなくなったことである。やはり、パタパタは妻の世界だけに存在するべき野良猫だったのである。そして、パタパタの役割は妻の世界を作者に見せることだったのだろう。作者がパタパタに興味を示した瞬間、パタパタは役目を終えたので姿を消したのである。ここで姿を消したことで、パタパタの存在の意味が深まっているのである。

本作はエッセイであるが、夫婦の会話、関係性の変化、パタパタという不思議な存在、姿を見せなくなることによる儚さとそれゆえの魅力、などの要素が詰まっている。子どもや高齢者にも伝わるものがある作品だと思うので、絵本などにしても魅力があると感じた。


とてつもなく素晴らしい感想を頂き、著者は本当に震えました。
これほどの文章を書くには、それなりに時間もかけたられたことと思います。
著者は、内容もそうですが、そのことが何よりも嬉しかったです。
ご感想ありがとうございました。

2024/8/22 K.K様よりとても嬉しいご感想をいただきました。

パタパタ~ある野良猫の物語~
椿山諒さん
先日、サイン本にしてもらった本
知っている方が書いた(1回しかお会いしていませんが笑)本を読ませていただくのは初めて。
なんだかとっても嬉しくて、大切に大切に読ませていただきました
数ページずつのエッセイ集です
目頭が熱くなるお話が続いた中に、ひょっこり現れた『Mフィーちゃん』というテイストの違うお話
私、このお話だーい好き
自分でも2回読んで、更に宿題中の息子にも中断させて、無理やり読ませました
そして、2人で爆笑
内容はよくある家庭内の1ページなのですが、ご夫婦の普段の雰囲気や関係性が伝わってきて、好きだわー、この夫婦ってホッコリします
18のお話が掲載されているのですが、同じ人が書かれている文章なのに、どれも雰囲気が違って、でもどれも椿山さんの文章
不思議な魅力のある一冊でした
ありがとうございました


Mフィーちゃんが大変面白かったとのご感想。息子さんとのやり取りはこちらまで笑わせてもらいました。
こんな何気ないご感想が著者は本当に大好きです。
ご感想ありがとうございました。

2024/8/19 E.K様よりとても嬉しいご感想をいただきました。

昨日、アマゾンからお待ちかねの椿山諒著「パタパタ」が届いたので、早速拝読しました。裏表紙の惹句には“エッセイ集”とありますが、一編ごとに趣向、スタイルが異なっていて、むしろ僕はバラエティに富んだ“私小説集”という印象を受けました。椿山諒さんとは同世代だと思うので、生きてきた時代が重なっていて共感するところも多々あり、たいへん感銘を受けました。そこで失礼ながら、いくつかの作品について、夏休みの感想文風に記させていただきたいと思います。
「パタパタ」 猫好きの心を掴む王道の一編。また、仕事で疲弊した「俺」が「妻」に冷たく当たる場面では、僕自身の忙しい時代の記憶が甦り、身につまされました。
「ライスシャワー」 ラスト1行がいいですねえ。決まってます。
「弾丸墓参り」 ロードムービーを観ている気分。夜明けの化学コンビナートのくだりがもの哀しくも美しかったです。
「Mフィーちゃん」 たとえ最後は捨てるにしても、僕は奥さんの破り方に全面的に賛同するものです。
「深泥池」 証言のコラージュという手法が嵌ってますね。オチも笑います。
「甥っ子」 甥っ子さんとのメモワール。キャンプ、布団の中の結婚相談、結婚式‥‥短い一編に人生のドラマを垣間見る思いがしました。
「オオツノミコ」 大津皇子に対する作者の強烈なシンパシーが感じられました。小説が楽しみです。
「親父」 僕自身に照らして考えると、家族、とりわけ亡き父親のことを文章にするのは、並々ならぬエネルギーと気概がないとできないのではないかと思います。これこそを小説家魂というのでしょうか。敬服。
一冊を読み終えて、ご家族とご親類のこと、古代史のことが、これから小説という形でさらに広がっていくのだろうな、という気がします。
以上、読者の特権で好き勝手なことを書いてしまいました。
この度は処女作出版、誠におめでとうございました。


K様自身、読書家で、文才がおありな方だというのが頂いた文章からも伝わってきました。
そして、なかなかのお酒好きとのこと、その辺りも自分と馬が合いそうです。
一度、ご一緒して、文学論議に花を咲かせたいものです。
ご感想ありがとうございました。

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